
優佳良織
2011.12.28 UP | 技術
旭川で生まれた有名な工芸品の一つに「優佳良織(ゆうからおり)」があります。多彩な色と織りの優美さで北海道を表現していくこの優佳良織の技術について、旭川市にある優佳良織工芸館に行き、がさごそと取材してきました。
綾さんが優佳良織を創作する大きなきっかけとなったのが、北海道立工業試験場(当時)の閉鎖に伴う機材と技術の譲渡でした。これを機に綾さんは名産となっている織物の各産地に赴いて詳細に研究し、試行錯誤を末に、昭和37年に「ユーカラ織工房」を旭川に発足させます。
優佳良織は初め「ユーカラ織」という名前でした。命名のきっかけは交流のあったアイヌの方から綾さんへ申し出があったことです。アイヌ語で「伝承」という意味を持つ「ユーカラ」には、アイヌの方の北海道に根差した継続していく織物に育ってほしいという期待が込められていました。綾さんはこの申し出に応え「ユーカラ織」と名付けます。
その後、版画家の棟方志功さんが言葉の音を変えず、優しく、佳(美しく)、良いものをという意味を込めた「優佳良」と字をあててくれたことをきっかけにして、現在の「優佳良織」という名前になりました。
優佳良織はまず織物のデザインのイメージから入ります。技術は織元が得たイメージを一番うまく表現できる ものを使用していきます。それゆえに優佳良織は完成した織物自身を指す言葉といえます。
また制作過程のアウトソーシングがない点も特徴の1つに挙げられます。これは技法が中心に据えられた織物では ないことから生まれた特徴です。
優佳良織工芸館館長の木内和博さん(初代織元、故・木内綾さんのご長男)のもとには、優佳良織を機械を使って制作してみませんかというお話もあるそうですが、断っているそうです。「北海道の手織り」というブランドを大事にしていきたいからです。
一方で従来は取り組んでいなかった他種製品とのコラボレートなど、新たな手法で優佳良織の魅力を伝えていきたいと意欲ものぞかせます。
すでに大成したと言っても良い織物でありながら、100年先を見据えて歩み続ける優佳良織。ぬくもりと新し さを感じさせてくれる織物として、北海道が誇る新たな伝統工芸となる日が待ち遠しい気がします。
// 優佳良織って?
優佳良織とは、北海道の風土・風習・伝承を優美な織りと多彩な色で表現した羊毛の織物です。創作者は初代織元である故・木内綾さん。綾さんが優佳良織を創作する大きなきっかけとなったのが、北海道立工業試験場(当時)の閉鎖に伴う機材と技術の譲渡でした。これを機に綾さんは名産となっている織物の各産地に赴いて詳細に研究し、試行錯誤を末に、昭和37年に「ユーカラ織工房」を旭川に発足させます。
優佳良織は初め「ユーカラ織」という名前でした。命名のきっかけは交流のあったアイヌの方から綾さんへ申し出があったことです。アイヌ語で「伝承」という意味を持つ「ユーカラ」には、アイヌの方の北海道に根差した継続していく織物に育ってほしいという期待が込められていました。綾さんはこの申し出に応え「ユーカラ織」と名付けます。
その後、版画家の棟方志功さんが言葉の音を変えず、優しく、佳(美しく)、良いものをという意味を込めた「優佳良」と字をあててくれたことをきっかけにして、現在の「優佳良織」という名前になりました。
// 優佳良織の特徴
優佳良織の最大の特徴、それは絵画的手法で紡ぎだされる織物であるということです。一般的には、まず技術があり、その技術を使って織りあげた織物を差して○○織と呼びます。一方で優佳良 織は単に織りの技術を示しているわけではありません。優佳良織はまず織物のデザインのイメージから入ります。技術は織元が得たイメージを一番うまく表現できる ものを使用していきます。それゆえに優佳良織は完成した織物自身を指す言葉といえます。
また制作過程のアウトソーシングがない点も特徴の1つに挙げられます。これは技法が中心に据えられた織物では ないことから生まれた特徴です。
// 優佳良織の制作
優佳良織の制作には一般的に大きく7つの工程があります。
1.染毛
4月中旬に羊毛を刈り取り、油や汚れを綺麗に洗い落します。
2.染色
染毛した羊毛のかたまり(バラ毛)を染めます。
3.カーディング
染めたバラ毛をハンドカード器というブラシ状の道具を使用して、混ぜ合わせるながら色を調合していきます。
4.糸紡ぎ
カーディングにより綿のようになった羊毛を手で1本の糸に紡ぎます。紡ぐ糸は細い糸、太い糸、節がある糸など用途に合わせて色々な糸を紡ぎます。
5.整経
織物の長さや密度、幅、織る順番に必要な本数の経糸を準備して、機(はた)の綜絖(そうこう)という装置に通します。
6.機織り
機の経糸に緯糸を織り込んでいきます。
7.仕上げ
織りあがった織物が型くずれしないよう仕上がりを良くし、防水加工を施します。
4月中旬に羊毛を刈り取り、油や汚れを綺麗に洗い落します。
2.染色
染毛した羊毛のかたまり(バラ毛)を染めます。
3.カーディング
染めたバラ毛をハンドカード器というブラシ状の道具を使用して、混ぜ合わせるながら色を調合していきます。
4.糸紡ぎ
カーディングにより綿のようになった羊毛を手で1本の糸に紡ぎます。紡ぐ糸は細い糸、太い糸、節がある糸など用途に合わせて色々な糸を紡ぎます。
5.整経
織物の長さや密度、幅、織る順番に必要な本数の経糸を準備して、機(はた)の綜絖(そうこう)という装置に通します。
6.機織り
機の経糸に緯糸を織り込んでいきます。
7.仕上げ
織りあがった織物が型くずれしないよう仕上がりを良くし、防水加工を施します。
// 今後の優佳良織について
ドレスにバック、タペストリー、しおりや敷物……と、今もなお優佳良織は様々なアイテムを創作し続けています。優佳良織工芸館館長の木内和博さん(初代織元、故・木内綾さんのご長男)のもとには、優佳良織を機械を使って制作してみませんかというお話もあるそうですが、断っているそうです。「北海道の手織り」というブランドを大事にしていきたいからです。
一方で従来は取り組んでいなかった他種製品とのコラボレートなど、新たな手法で優佳良織の魅力を伝えていきたいと意欲ものぞかせます。
すでに大成したと言っても良い織物でありながら、100年先を見据えて歩み続ける優佳良織。ぬくもりと新し さを感じさせてくれる織物として、北海道が誇る新たな伝統工芸となる日が待ち遠しい気がします。
(記事担当:ブッチー)











