
本村 勝伯さん
~自然の大切さを伝える職人~2011.04.27 UP | 人
北海道の大雪山連峰をデザインしたロゴで「自然に触れ、感じ、思う」をキーワードに、旭川から製品を発信する企業があります。FIELD EARTH DESIGNさんです。
代表である本村勝伯さんにものづくりに対する思いと、同社でデザインした新機軸のスノーボード、3DXシリーズについて聞いてきました。
地球上の生き物として自然に身をおくことの重要性を、この一言に込めました。
そこでこの言葉を社名に取り入れ、FIELD EARTH DESIGNと名付けました。
ロゴは地元の山である大雪山・十勝岳連峰をデザインしたものです。左側が大雪山連峰、右側が十勝岳連峰のイメージです。
それまではあまり気に留めていなかったんですが、身近にこんな素晴らしい場所があったことを改めて知りました。
それ以来、自分にとってあの山はとても楽しい遊び場であり、シビアな実験場になっています。
うちでは手書きによるデザインはもちろん、生産現場で使われるデータの作成や1/1スケールでの設計なども一貫して行います。
夜にボードの構想を練って、翌朝にアイディアをテストすることも度々あります。大雪山・十勝連峰で試作品のテストを何度も行って、得た感覚を製品にフィードバックしていきます。
自然をフィールドにしている方は、生のフィールド感覚をそのまま製品に反映した、出来るだけ少ない工程で作ったものを求めていると自分は考えています。
ソールに船底のような角度をつけることで、重心が体の真下にくるボードとなっています。雪面を「面」と「線」で捉えることで、スピードを落とさずに曲がれるようになりました。
一般的なボードだとスピードが乗ると大きな弧を描く必要があるのですが、このボードではソールの傾きを利用しながら体の姿勢を変えることで、小さな弧でも曲がることができます。
パウダースノー、ゲレンデを問わず、全てのフィールドで活躍できるボードです。
ソールに角度があり余計なエッジが引っかからないため、逆エッジになり難い構造になっています。
普段ボードに乗っていない、スキーヤーの方も買っていかれます。
ボードのコア部分の木材の種類や、コアに配置する木材の種類や数、場所を変えてそれぞれに特徴的な乗り味を持たせました。
3種類をすべてそろえる方もいらっしゃいます。
ものづくりについては世の中にまだ存在しないものを提供していきたいです。それを自分の想像を超えた乗り方や動きで利用しているところを考えるとワクワクします。
製品としては、来年3DXシリーズで得た技術を応用した、雪面を「面」と「線」で捉えられるスキーの発売を予定しています。今までに無かった乗り味のスキーになっていると思います。
代表である本村勝伯さんにものづくりに対する思いと、同社でデザインした新機軸のスノーボード、3DXシリーズについて聞いてきました。
―社名やロゴには何か由来があるのですか?
FIELD EARTH(自然がフィールド)という言葉が好きなんです。趣味の登山中にも無意識に口ずさんでいることがあります。(笑)地球上の生き物として自然に身をおくことの重要性を、この一言に込めました。
そこでこの言葉を社名に取り入れ、FIELD EARTH DESIGNと名付けました。
ロゴは地元の山である大雪山・十勝岳連峰をデザインしたものです。左側が大雪山連峰、右側が十勝岳連峰のイメージです。
※FIELD EARTH
本村さんの造語で、自然などの人間社会の外側に目を向けてみることで、結果として社会全体が良くなるのではという考え方。
―大雪山・十勝岳連峰に、特別な思いがあったのですか?
はい。大雪山・十勝岳連峰に登って極寒のパウダースノーが積もる無音の世界に立った時、山の下の世界では決して感じられないだろう自然の雄大さに心を動かされました。それまではあまり気に留めていなかったんですが、身近にこんな素晴らしい場所があったことを改めて知りました。
それ以来、自分にとってあの山はとても楽しい遊び場であり、シビアな実験場になっています。
※パウダースノー
水分が極めて少なく、細かい粉状になっている雪。―実験場とはものづくりに関してですか?
はい。製作現場の近くに山があることは、とても重要な要素です。自分はものづくりについて製造過程のシンプルさを大事にしています。うちでは手書きによるデザインはもちろん、生産現場で使われるデータの作成や1/1スケールでの設計なども一貫して行います。
夜にボードの構想を練って、翌朝にアイディアをテストすることも度々あります。大雪山・十勝連峰で試作品のテストを何度も行って、得た感覚を製品にフィードバックしていきます。自然をフィールドにしている方は、生のフィールド感覚をそのまま製品に反映した、出来るだけ少ない工程で作ったものを求めていると自分は考えています。
※ボード
スノーボードの略称。―スノーボードの「3DXシリーズ」について教えていただけますか?
パウダースノーの上でもスピードを落とさず滑れるように「雪が底を流れていくボード」をイメージしました。ソールに船底のような角度をつけることで、重心が体の真下にくるボードとなっています。雪面を「面」と「線」で捉えることで、スピードを落とさずに曲がれるようになりました。
一般的なボードだとスピードが乗ると大きな弧を描く必要があるのですが、このボードではソールの傾きを利用しながら体の姿勢を変えることで、小さな弧でも曲がることができます。パウダースノー、ゲレンデを問わず、全てのフィールドで活躍できるボードです。
※ソール
スノーボードの底の裏の部分。※フィールド
ここでは滑る場所という意味で使用しています。―これは初心者の方でも簡単に乗れるものなのですか?
乗り方の可能性が広がるという点で上級者が乗っても楽しいですが、実は全くのボード初心者でも乗りやすく出来ています。ソールに角度があり余計なエッジが引っかからないため、逆エッジになり難い構造になっています。
普段ボードに乗っていない、スキーヤーの方も買っていかれます。
※エッジ
スノーボード両端端につけた細い金具のこと。※逆エッジ
スノーボードでずれ(減速要素)の少ないターンを行った時に、使用するエッジとは逆側のエッジがなんらかの原因で雪面にひっかかって、体を傾けている方向と逆の方向に体が強制的に振られること。多くの場合、転倒を伴う。―大きく3種類がありますが、違いがあるのでしょうか?
「スピード性能(3DX1・3DX1s)」、「ターン性能(3DX2・3DX2e)」、「総合的性能(3DX3)」で乗り味の違いを持たせてあります。
ボードのコア部分の木材の種類や、コアに配置する木材の種類や数、場所を変えてそれぞれに特徴的な乗り味を持たせました。3種類をすべてそろえる方もいらっしゃいます。
※コア
スノーボードの中に入れる木材の型。―今後の活動を教えて下さい。
自分はFIELD EARTH DESIGNをボードやスキーのブランドではなく、ものづくりを通じて自然と共に生きていく大事さを伝えられるブランドにしていきたいと思っています。ものづくりについては世の中にまだ存在しないものを提供していきたいです。それを自分の想像を超えた乗り方や動きで利用しているところを考えるとワクワクします。
製品としては、来年3DXシリーズで得た技術を応用した、雪面を「面」と「線」で捉えられるスキーの発売を予定しています。今までに無かった乗り味のスキーになっていると思います。
―3DXシリーズを応用したスキーが発売ですか。今から来年が楽しみです。それでは今日はお忙しい中取材に答えてくださり、ありがとうございました。
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プロフィール本村 勝伯さん(もとむらかつのり)元プロハーフパイププレーヤー。 2003年(平成15年) 大雪山・十勝岳連峰の自然に魅力を感じ、FIELD EARTH DESIGNを始める。 その後、3L-SNOWSHELL、3DXシリーズなど滑りの現場で求められる製品をつぎつぎと発表し注目を集める。 およそ10年前より、登山を通した大雪山・十勝岳連峰のゴミ拾い活動も行っている。 |
